議員団の抗議文〜明日から6月議会


先日1日に長岡京市内で開かれた「憲法9条を守る乙訓のつどい」での、小笠原伸児弁護士の現憲法のお話と、対する自民党改憲草案との比較は、圧巻で、憲法は、政治的立場を超えてすべての人が共有するものだということがよくわかりました。
お話の内容は、いずれまた機会をつくってぜひ紹介したいと思います。
その前日の5月31日に、日本共産党長岡京市会議員団で、橋下大阪市長の一連の発言に対する抗議文を送りました。
橋下市長も、その発言を否定できない安倍首相も、憲法を変えたいし、変えられるように憲法の縛りを緩めようとする政治家の一人。
自分の発言の内容のひどさがわからないのは、憲法に対する認識と深く関わっているのだと思います。
明日(日付が変わりましたが)から6月議会。
衆議院でまともな審議もしないまま通された生活保護の改悪も、憲法への認識と深く関わっています。
そうしたことを市民生活に照らして問い直す議会にしたいと思います。
最後に、前述の抗議文の全文を転載します。


維新の会共同代表・橋下徹大阪市長の暴言の撤回と謝罪、辞職を求めます

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の、旧日本軍による慰安婦制度が「必要なのは誰だってわかる」との発言、さらに同月1日に沖縄県を訪問した際に、米軍海兵隊の指令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と求めた発言は、国内外の大きな批判があがって当然の内容です。
 旧日本軍「慰安婦」問題について、橋下市長はかつて「慰安婦が強制された証拠はなかった」と述べましたが、今回はその必要性まで述べるという、とうてい容認することのできない異常な発言です。また、米軍海兵隊司令官への発言は、沖縄をはじめとした米兵等による女性や子どもへの事件があいついでいる原因を全くねじ曲げ、基地被害に苦しむすべての皆さんを冒涜するものです。
 これら一連の発言は、女性をあたかも性の道具として扱い、ひいては人間の尊厳をおとしめるもので、絶対に許すことはできません。
 さらにその後、橋下大阪市長が発表した「私の認識と見解」は、米国政府と同国の国民に対しての謝罪のみで、一連の発言によって最も精神的な苦痛を与えられた、「慰安婦」にされた女性と沖縄県民への謝罪も、撤回もありませんでした。また、全文を通して、橋下市長は、戦前の「慰安婦」問題は、旧日本兵が行ったものだと繰り返し、自国民を戦場に駆り出すために、国家による組織的な女性への蹂躙であるという歴史的事実を認めないものであり、改めて、橋下市長の人権および歴史認識のなさを露呈するものです。
 政治家としての資質も資格もない橋下市長の暴言の撤回と謝罪、市長辞職を強く求めます。

長岡京市議会議員団一同