一歩前進の嬉しい話

毎年夏休みに開かれる「夏の学校」。

養護学校特別支援学級に通う子どもたちとの交流の場を、といくつかの小学校、中学校に分かれて、プール遊びがおこなわれます。
去年、ボランティア(と言っても子どもたちの様子を見ているだけなんですが)で参加して、なんとも言えないリラックス感がよかったので、今年は、8月2日・4日の校区プールの日、6日の閉校式と、すべての日程にハルと一緒に参加しました。
ビニールボートに乗れたり、ボールを使ったゲームをしたり、の特別な感じが参加した子どもたちに好評です。
友達以外の子どもと仲良くなれるかどうかは、子どもによって違うよう。
でも、支援学級の子や養護学校の子、違う学校の子と一緒にビニールボートに乗って遊ぶ機会なんて、「夏の学校」しかないし、知らない子とか普段遊ぶ機会のない子とでも、普通に楽しめるのは、プールっていう場所の開放感のなせるワザなんでしょうね。


8月6日は、ヒロシマ原爆の日
毎年、各地のお寺が平和を祈る鐘つきのつどいに協力くださっています。
長岡京市では、勝竜寺、光明寺、金連寺の3つのお寺。
私は、家から一番近い長岡一丁目の金連寺さんで参加しています。
一昨年からハルと、そして今年はアキも初参加。

少しさかのぼった7月17日。
長岡京市平和市民フォーラムで、長六小の5・6年生たちが戦争体験をされた市内の高齢者からきいたことを詩にして、歌も合唱。
「夢をあきらめないで」という思いの込められた合唱の途中で、子どもたちから「戦争でなくなった子どもたちにもきっと夢があったはず。みんなが夢をかなえられるように、戦争はしない、平和な世界を」っていう感じの詩のメッセージ。
その時に「ほんまにそうやんな」と心にしみたことを金連寺さんに集まった方々にお話させてもらいました。


さて、この間、ぼやきが止まらなくなって書けなかった、市の子どもにまつわる一歩前進のうれしいお話。
1つ目は、ヒブワクチンの接種費用に公費助成がついたこと。
長岡京市の広報やホームページにも載ってます。→http://www.city.nagaokakyo.kyoto.jp/contents/04050062.html
ヒブ、肺炎球菌、子宮頸がんと、ワクチン接種で救える命。
完全自己負担の任意接種であるために、年間の必要量が見込めないので製薬会社が量産しておらず、慢性的にワクチンが不足していて、なおかつ接種費用が高い。
共産党は、国が一日も早く予防接種法の定期接種にこれらのワクチンを追加することで、家の経済力にかかわらず、効果的な時期に接種できるように求めています。
長岡京市議会でも6月に国への意見書が全会一致で採択されました。
どうやら国も検討している、とのことなので、さらに前に進められれば、と思います。
2つ目は、今年度から障がい児保育の年度途中入所が可能になったこと。
入所に際しては、加配保育士の体制を整える必要があるでしょうから随時、というわけにはいかないのかも知れませんが、障がいをもつ子どもの保育を受ける機会がこれまでより広がったことは大きな前進だと思います。
ただし、障がいをもつ子に関しては、入所の年齢が2歳以上となっています。
0歳〜1歳の障がいのある子が集団の中で生活することはリスクの高いことかどうか、意見が分かれるところかもしれません。
でも、私は、それは、行政が一律に年齢を区切ってしまうのではなく、子ども一人ひとりの障がいに応じて、親と医療機関や専門家と一緒に決めるべきことではないかと思うのです。
それは、1歳でひまわりに入所した子が、先生、クラスの子、クラスの子の親、と、どんどん自分から手を伸ばし、何か伝えようとする相手を広げていく様子を見て感じることなのです。
3つ目の一歩前進は、市役所など公共施設のトイレや授乳コーナーが赤ちゃん連れにより使いやすく改善されること。
今年度中に、市役所(本庁舎、子ども福祉課のある方の分庁舎)、図書館、中央公民館のトイレにベビーシートやベビーチェアが取り付けられるのと、中央公民館では授乳室として活用できる救護室にパーテーションをつけて、授乳コーナーのようにすること。
バンビオができた当初に、授乳室が6階の女性交流支援センターにしかなくて、ぜひ1階にも授乳室を、と求めて、1階にはスペースがなく、2階に部屋が作られた、ということもありました。
全国でベビーシートから赤ちゃんが転落する事故が起きた時に、市内公共施設のベビーシートの安全確認をしてもらい、それとあわせてベビーシートがない中央公民館などに、おむつ交換用のベビーベッドを置いてもらったりもしてきました。
少しずつではありますが、赤ちゃん連れにやさしい公共施設へ、と進んでいます。
ところで、バンビオに授乳室があること、中央公民館の救護室が授乳に使えること、知ってました?
バンビオには、「授乳できます」のステッカーが1階の児童コーナーの近くに貼ってあるんですが、中央公民館の方は、私知らなかった…。
ハルが赤ちゃんだったときに、ハルを抱きかかえながら図書館の玄関でアタフタしながらミルクを飲ませたのを思い出します。
せっかく市が「使ってください」と用意しているのに、肝心の保護者が知らなかったら、もったいないですよね。
5月に議会特別委員会で視察に行った先の埼玉県川越市の役所の玄関で、こんなステッカーを見つけました。

「赤ちゃんの駅」川越市内でオムツ交換や授乳のための設備があったり、場所を提供できる公共施設の玄関などに貼ってあり、全部で40ヶ所くらいあるのだそうです。
その施設の一覧も市のホームページでいつでも見ることができます。→http://www.city.kawagoe.saitama.jp/www/contents/1258615267011/index.html
埼玉県内のいくつかの自治体がはじめたこの取り組みは、今は県の事業になって、公共施設だけでなく、スーパーなど民間の施設にも「赤ちゃんの駅」への登録をよびかけているのだとか。
こういうの、いいなあって思うのです。
こういうステッカーがあれば、気兼ねなく「使わせてください」といえそうです。
6月の文教厚生常任委員会で提案をしてみました。
赤ちゃん連れや妊婦さん、障がいのある人や高齢者にやさしい施設にするためには、施設の大がかりな改修や改築ができるにこしたことはないんですが、大きなお金をかけなくてもできる方法があるんだな、ということを川越市で一つ勉強できました。