制度のはざま

昨日からの雨。
しかも、寒いです・・・。
共産党の地域のマイク宣伝も、9条の会の街頭宣伝もこの雨で中止。
近所の天神ハイツのきりしまつつじも満開
消費税増税反対の署名の取り組みを地域でしていたり、市民の方から生活相談があったりの中で、「制度のはざま」を痛感しています。
一つは、自営業の方が家族の介護をされている場合、介護休業補償がないこと。
介護サービスがもっと受けられたら自分も仕事に出られるが、今は、家族の他のものに仕事はまかせていて、自分は介護に専念している、とのこと。
もう一つは、高齢の世帯で賃貸住宅に住んでいるが、年金収入だけでは、今の家賃を払っていけない。
市営住宅、府営住宅に申し込んでいるがいっこうに当たらない、とのこと。
市営住宅は、厳しい経済状況の中、ますます入居を希望する方は増えていますが、戸数が全く足りず、募集のたびに20〜40倍という倍率の高さです。
今後も、新たな建設のめどはなく、市は、住宅ストック計画を実現するための予算を確保も市はしていません。
それと同時に、市営住宅建設には大きな投資が必要だし、その手前で、高齢者や障がい者、若者、所得の低い世帯に対して、家賃補助制度を急いでつくるべきです。
失業した人、自営業で廃業を余儀なくされた人など、不況の中で、預貯金もなく、今より安い家賃の住宅への引っ越しもできない・・・。
なんとか生活保護を受けずにやっていきたい、そんな思いも持っておられます。
これから、ますますこうしたケースが増えてくると思います。

去年、私は、議会で「制度のはざま」で厳しい生活を送る市民に支援を、と一般質問しました。
その中で、非課税の高齢世帯の方がトイレの水洗化をするために、市の水洗化助成の要件に「居住地の下水道整備が完了した期間が3年以内であること」という項目があり、それをもって助成が受けられない、という方の相談を受けました。
長岡京市内は、市街地ではほぼ下水道整備が完了していて、その要件がある限り、制度はあっても実際には活用できないのです。
「住宅の水洗化促進というなら、この要件をはずすべきだ」と議会で指摘をし、今年度からはこの要件がはずれました。
制度のはざまをなくすこと、必要なのにない制度はつくっていくことで、まじめに生きる市民の応援をできる市政をと!と思います。