政策議論の麺々

今、共産党の市会議員団で、4年間の市政と議員団の議会での論戦を振り返りつつ、政策提言をどのように行っていこうかと、話し合っています。
今日は、総選挙の相談もし、今作っている最中の「議会だより」(市の発行しているのと同じタイトルでややこしいです;)の編集会議もかねて、朝から夕方近くまでの会議になりました。
議員団は、市民のみなさんに、私たちがどんな市政をめざすのか、よりわかりすく伝えられるような形で政策提言をしていく予定にしています。
どんな形であれ、自治体の憲法ともいえる地方自治法にうたわれている、「地方自治体の目的は住民福祉の向上」を実現するための提言になることは間違いありません。
それはできあがり次第、随時、ご紹介していきます。
どこにか?
それは、議員団のホームページです!→http://www.jcp-nagaokakyo.net/


おっはーのブログをご覧の方は、ご存じですよね。
ついに、念願のホームページができました。
何度も立ち寄ってみたくなるサイトづくりに努めます!!

↑昼休み、近所のおうどん屋さんで注文したおうどん&ラーメンを撮る野坂・小原両氏の図。被写体の麺達に日の目は当たるのか?!


さて、去年の9月議会以降、私自身は、「指定管理者制度」という自治体関係者でない人には聞き慣れない制度について、こだわって取り上げてきました。
国が「構造改革だ!」「規制緩和だ!」「官から民へだ!」と言って始めた制度ですが、もとをたどれば、これも、財界からの要望でつくられたもの。
自治体は、ずいぶん前から、清掃とか電算管理とかいろいろな業務を民間業者に委託していますが、これらの場合は、庁舎も含めた公共施設の一部の業務だけの委託です。
そうではなく、公共施設の管理も運営もすべて民間委託する、というのが「指定管理者制度」です。
だから、その施設の運営やメンテナンスをどうやってするのかは、その委託された民間の事業所が決めます。
そして、バンビオの市営駐車場や、長岡公園テニスコートのように、利用料金を取っている所は、黒字になった場合、その収入の一定割合がその民間事業所の収益になります。
基本的には、3〜5年くらいの契約期間で、期間満了のたびに、委託先は公募で決まり、指定管理者に選ばれた事業所と、市は、契約期間中の基本協定と、年度ごとに結ぶ年度協定によって、委託料を含め、さまざまなルールを決めています。
長岡京市は、現在13の施設が指定管理者制度で管理運営されています。
私たち共産党は、制度を導入するための条例提案の時に、この丸ごと民間に投げるやり方は、公共施設が「安上がり」の市民サービス後退を招くか、民間企業の儲けの場所になるか、どちからかのおそれがある、と制度そのものに反対をしました。
導入から4年が経ち、その指摘が、議員団の調査を通して、現実の問題となって吹き出ています。
・中央生涯学習センター・・・協定では年度末収支が確定した後で、黒字だったら一定割合を市に返し、赤字だったら一定割合を補てんする、とあるのに、年度途中で収支を2分の1ずつに分けて、市に返納された分で本来は委託先の企業が修繕しないといけない分まで市が肩代わりした。→去年の9月議会で指摘し、やり方の見直しをさせました。
・市営駐車場・・・1時間300円と、市民から民間の駐車場の3倍もの高い料金を取り、6500万円の収益が出ていて、そのうち1910万円が委託先の第3セクターのものになっていて、第3セクターの赤字経営を助けている。
・きりしま苑、バンビオ総合生活支援センター・・・福祉サービスの拠点として、専門性や安定性が求められる施設なのに、契約期限がくれば、公募し直されるので、職員の多くが期限付きの非正規である。
・西山公園体育館、スポーツセンター、長岡公園テニスコート・・・テニスコートは黒字なのに、委託先の体育協会は職員を雇わず、利用者の対応を「緑の協会」に公園管理のかたわらにさせていた。また、3つの施設全体でも黒字なのに、市にいっさい返納せず、次年度に繰り越していた。
などなど・・・。
公共施設が安上がりの場、儲けの場になっているのです。
これは、直接にも間接にも市民サービスの後退か、不正の火種をつくり出しています。
市は、市民への福祉・医療・教育の充実を求めると、「財政難」と言って退けますが、市営駐車場や体協に委託している3施設の運営を見直せば、そこでも、不透明な税金の使い方をやめ、その分市民の利益のために使うことができます。
国の「構造改革」路線をいつまでも走り続けていたら、市民を乗せる車両は脱線していしまいます。
市がもっと独自路線で行政運営を進めたら、もっと市民に喜ばれる市政になると思うのです。
任期満了で行われるとして、市議選まであと5ヶ月と迫ってきました。
って、おそらく、多くの市民の方にすれば、5ヶ月先の選挙なんて、すごく先の話、となるのでしょうが、立候補しようと考えてる人やその支援者にとっては、3月に入試を控えた10月頃の受験生の心境と似ていて、「間近に迫ってる」となるわけです。
総選挙、市議選、どちらも市民の暮らしにとって大きな選挙です。
ガンバルゾー!