闘いと戦い

「闘い」
今年も春闘が始まりました。
8年前まで6年間、私は、印刷会社に勤めていました。
当時、労働組合に入って労働者の権利を学んだり、会社との賃上げ交渉にも参加したりもしましたが、「春闘」の「闘」の文字には「怖そうやしかっこわるい」と抵抗をおぼえていた青二才の私でした。
09年春闘
いま、「闘」の文字がものすごく光って見えます。
資本を握る者に「利潤を労働者にまっとうに分配しろ」と上げる労働者の声が、「グローバル経済」だの「国際競争力」だのの言葉より勢いを増しています。
派遣で製品検査の仕事をしてるが、3月以降の契約更新はたぶんないと思う。
息子は正規社員だが、仕事量は増えてるのに給料は下がっている。
最近私が直接耳にした非正規、正規、それぞれの声。
企業は「賃上げより雇用を」というけれど、「賃上げも雇用も」が労働者の声なのです。
賃上げすることも雇用を増やすことも、どちらもできると、「国民春闘白書」が証明しています。

労働分配率 企業のモノやサービスの生産によって得られた付加価値を労働者がどれだけ受け取ったかを表す政府統計の用語です。人件費(労働者の給与や福利厚生費)が付加価値額に占める割合を表します。


「戦い」
昨日、朝日新聞の「ガザの子 心に傷」の記事を読んで、ユニセフ「ガザ人道支援緊急募金」http://www.unicef.or.jp/kinkyu/gaza/2009_0122.htmの申し込みをしました。
3週間におよぶイスラエル軍のガザ攻撃で約450人が子どもを含めた約1300人が命を奪われています。
朝日新聞の記事で、将来医者になるのが夢だった15才の少年が攻撃後「戦闘員になりたい。占領者(イスラエル)と戦うんだ」。
20才の大学生も「ガザの子どもたちを殺しているイスラエルに対して何のおとがめもないこの不公正な世界で、どんな希望を見いだせるというのか。占領者との対話は不可能だ。力で対抗するしかない」。
世界保健機関(WHO)の職員が「家族のつながりをたたれ、圧倒的な軍事力による破壊を目の当たりにした多感な子どもたちは、暴力の衝動にかられやすい」と指摘し、
子どもたちのメンタルケアをしているNGOスタッフは「理不尽な封鎖や暴力を受けて『誰も守ってくれない』との絶望感が子どもたちに広がっている。10年後のガザにはハマスの戦闘員がますます増えていることでしょう」。
暴力が子どもたちの肉体と心を傷つけ、それが新たな暴力を増幅させる・・・。ガザでもイスラエルでも。
大人達はどんなことがあっても戦ってはいけないのだと心から思います。