許さん!保育への国と市場の介入 その②

保育所入所は現在、法に基づいて市町村が各家庭と契約し、入所する保育所を決定しています。
その保育所は、市町村が施設や職員体制などを定めた最低基準を満たしていることを確認して認可し、保育料については、どの保育所も同額となっています。
そうしたことで、どの保育所でも子どもたちに等しく保育を保障しています。
ところが、今、厚生労働省は、入所の契約を家庭と保育所との直接契約に切り替えようとしています。
また、保育所最低基準をゆるめたり、保育料を各保育所が自由に設定できるようにしようとしています。
「これらの制度改革をやれ」と厚生労働省に号令をかけているのが、非正規雇用を若者の間で増やしまくった労働法の改悪をつくらせた「経済財政諮問会議」。
経済財政諮問会議では、「選択の自由」というの名のもとに、保育所どうしを競争させて、「保育所への補助に格差をつけてはどうか」的なことまで言っています。
最低基準をゆるめる一方で、「保育サービス」(この言い方すごくきらいですが)に応じて保育料を高くも低くもできる、人気のあるなしで公的負担をさじ加減する・・・保育分野に企業を参入させたい経済界の意図むき出しのこの提言に、厚生労働省が応えようとしています。
ここに、どの子どもにも等しく、子ども一人一人の心と体の成長をていねいに保障していくことを国や自治体の責務としている児童福祉法憲法の精神はまったく感じられません。
見えてくるのは、国の財政負担をできるだけ押さえて、その変わりに企業が保育を新たなもうけのマーケットにしていこうとする姿。
厚労省の中でさえも、こうしたことを導入したら、低所得世帯の子どもや障がい児が切り捨てられるのでは、と慎重論が出ているくらいです。
慎重派の官僚のみなさん、ぜひ踏ん張っていただきたい!
これもまた、保護者や保育者のみなさんと考える機会と議会でのたたかいが必要です!


さて、また怒りをしずめて、なおかつ恥をしのんで今日のぼんくれ。
私たち家族がふだんからものすご〜〜〜くお世話になっている友人Oさん夫妻とその実家のTさん一家。
週末になるとしょっちゅうOさん夫妻とともに、自分の実家さながらに、いとこの家族、そして我が家が集まってわいわいにぎやかに過ごさせてもらっています。
ところで、あの不朽の名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」のフランクフルトでの1シーン。
使用人のセバスチャンのことを「おじさん」と呼んでいたハイジに、ロッテンハイマーさんだったかチネッテだったが、「彼のことは「あなた」とか「セバスチャン」と呼びなさい」と教えました。
すると、幼いハイジは教えられたとおり、セバスチャンに「ねえねえ、あなたとかセバスチャン」と呼びました。チャンチャン♪
なんとも可笑しい大好きなシーンです。
さて、話は戻ってTさん家での先日のハル。
実家のように遠慮なしに過ごしているハルが勝手にTさん家の冷蔵庫を開けたので、思わず私は「ハル!自分の家と違うんやから、人ん家の冷蔵庫は「開けていいですか」ってききなさい!」と注意しました。
そしたら幼いハルは教えられたとおり、Tさんに「人ん家の冷蔵庫は開けていいですか?」とききました。
Tさん夫妻は、とても寛容なお二人なのでそんなハルの言葉に爆笑してくれました。
しかし!私はひそかに笑い事ではなかった。
なぜなら、おわかりだと思いますが、この場合、親である私は、「人ん家の冷蔵庫は「開けていいですか」ってききなさい!」ではなく、「開けたらあきません!」と言わないとあきませんでした・・・。
これまた子どもの頃に読んだ少女漫画で、女の子が親に向かって「おまえなんかクソくらえ!」と言うとその親が「親に向かってなんて口のききようだ!「あなたなんか、う○こをお食べください」と言いなさい!」という場面がありました。(お下品な話でスミマセン)
間違いだらけの親のしつけで言えば、漫画のネタと五十歩百歩やな、と冷や汗をかきつつ、この話、このブログを楽しみにしてくださっているTさんから「ぜひ書いて」とリクエストされたので、お世話になっている立場上、恥をしのんで書きました。
って、恥ずかしさで言えばいつもの日記もあまり変わらんか(~~;)


↑「こんにちは!昔の人です!」と風呂上がりに自己紹介。
手ぬぐいをほっかむりしていると「昔の人」なのだそうです。