ハルが泣いたわけ

saikotakeyama2008-06-23

昨日の午後は、長六校区の共産党主催で後期高齢者医療制度についての懇談会を開きました。
制度についてだけでなく、医師不足や若者の雇用についても参加された方から意見が出ました。
夫が朝から仕事だったので、午前はハル、アキとおとくにパオさんのパオフェスタに行き、午後は、私が懇談会に出席している間、ハルとアキは、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に実家の地域の平和のつどいに連れて行ってもらいました。
子どものコーナーや人形劇があったらしく、ハルは、ブロックで遊んだり、人形劇を楽しみ、アキはその後ろをひたすらついて行き、おじいちゃん、おばあちゃんの手は全く焼かせなかったそうです。
親と一緒の時にはあり得ないハル・アキのがんばる姿。想像しようと思っても、ん〜〜〜、絵が浮かんでこない(笑)。でも、それでいいのかも、と思います。内と外の区別がついて、親がいないときには、自分で楽しいことを見つけてその時間を過ごすことができるようになってる、ってすごい成長だと思います。
と、なんだか、少々、いつもの日記の調子と違うのですが、それは、先週のハルとのやりとりで私がかなりの衝撃を受けてるからです。忘れないように書き留めておきたいのでだらだらと書きます。
アキが熱を出した日のお医者さんに向かう車中で、ハルが急に「アキはずるい〜〜〜〜!!!」と号泣し出しました。
次の日からしばらく保育所を休むことになる、そのことでアキはずるいと言うのです。
私は、てっきり、保育所を休んだらプリンやゼリーをいっぱい食べられてテレビもいっぱい観られるから、そのことをうらやましがっているのだと思っていました。
でも、ハルの言い分をよーく聴くと、「保育所休んだら、朝、とうちゃんとかあちゃんに怒られなくてすむから」と言うのです。
ハルは、着替えや歯磨きをする前もしてる途中も、おもちゃで遊び、アキにちょっかいを出し、床に寝転がり、とにかく、「いらんことしていることせず」の脱線怪獣になります。子どもってだいたいこんなものなのでしょうが、朝の一番忙しい時間、私たち夫婦は大きな心をついゴミ箱に捨て、ハルを叱りつけてしまってきました。
ハルはそのたびに言い返したり泣いたりもしますが、保育所に着いたらケロッとしているらしく、毎朝同じことをくり返すので怒られたことも時間がたつと忘れてしまうんだろうと思っていました。
ところが、実はハルは本当は毎朝怒られるのがイヤでイヤでたまらなかったのです。今まで一言も言わなかったのですが、朝はハルにとっては苦痛な時間で、お休みするからのんびりできるアキを横目に自分はいつもと同じように怒られる、という図が浮かんだのだと思います。
ハルがつらいとずっと思い続けていたなんてこれっぽちも思わずに毎朝怒っていたなんて・・・とものすごくショックでした。
「ハルが怒られることしてるからやん」と内心つっこみつつ、それは親側の理屈で、5才半のハルには、やるべきこととしたいことの優先順位を頭で整理してさらにそれを行動にうつすために、親のていねいな声かけが必要なのかもしれません。
「本当はお母さんもお父さんもハルを怒った後はすごくイヤな気持ちになる。みんなが気持ちよく朝出かけられるようにどうしたらいいやろ?」と一緒に考え、ハルはできるだけさっさと仕度をする、お父さん、お母さんはできるだけ怒らない、ということを約束しあいました。
でも、週が明けた今日、またハルは脱線怪獣になり、私はガミガミ怒ってしまいました。二人ともなんて未熟・・・
それで、今朝は、ハルをひざに座らせて少し時間をかけていろいろ話し合い、「朝の仕度ができるまでの少しの時間ガマンする心をもとう」という約束をしました。
立派な親にはとうていなれそうもありませんが、子どもに親のなり方を教えてもらってるんやな、と思ったできごとでした。