環境フェアと福島こころの宅急便

環境フェア
先週土曜の16日、長岡京市環境フェアに行きました。
長岡京市の自然環境を守り育てる活動をされている団体や、省エネの取り組みを拡げる活動をされている団体などの展示やお話、勉強になりました。
今年で活動30年をむかえられた乙訓自然を守る会の展示は、たくさんの種類の小さな動植物たちが西山や河川流域に生息している様子が、目にも楽しく知ることのでき、圧巻でした。
 西山から桂川にかけての模型
 地道な調査でわかった多様な生き物の写真
調査活動と、生き物が棲み続ける場所を残す活動を30年も続けておられるのは本当にすごいことです。
西山の放置竹林、減っていく多様な生物。
環境フェアは、高度成長期以降、エネルギー政策が大きく変わり、大量生産大量消費社会が当たり前になっていった50年ほどの間に、様変わりした自然や環境をこれ以上壊さないよう、次世代に少しでも豊かな環境をと、行政・市民団体・民間企業が取り組まれていることを、気軽に学べる機会でした。


福島こころの宅配便
まだまだ観て回りたかった環境フェアをあとにして、リバティ前でのさよなら原発長岡京市民の会のアピール行動に参加。
いつもは、「3.11を忘れない」を合言葉に、11日に行っていますが、今月はイレギュラーで1日と16日の2回やりました。

理由は、会のメンバーの有志が呼びかけた「福島こころの宅配便プロジェクト」を8日から11日にかけておこなったから。
 お米200kgを届けました
このプロジェクトは、福島県南相馬市仮設住宅長岡京のお米などを届ける支援ボランティアです。
一昨年・去年と、福島県南相馬市仮設住宅にボランティアで行ってきたメンバーが、原発をなくす運動と、ささやかでも福島の人々を支援しながらつながり続ける活動が同じ線上にあると感じて、原発被害を繰り返さない思いで連帯していくために、今年から、市民の会の活動の大事な柱の一つにしたものです。
 3.11のままの風景
 現地の脱原発官邸前連帯行動に合流
福島県では、「復興」「きずな」「がんばろう」の言葉によって、チェルノブイリ事故と同じような過酷な被害が出ているのにもかかわらず、住民が「放射能」という言葉を出すことさえはばかれる空気が流れているそうです。
マスメディアでも、第一原発の汚染水や4号機の燃料棒取り出しの困難さなどは報道されても、今も深刻に続く放射能被害のことは報道されず、何もなかったように、「食べて応援」「福島に行こう」と宣伝しています。
いま、甲状腺ガンと診断された子どもたちが急増しています。
福島県は、放射能甲状腺ガンの因果関係を否定したり、甲状腺ガンは大した病気ではないと言っていますが、その根拠は実に乏しい。
放射能の影響がわずかでも考えられるなら、住民の前面に立って命と健康を守るべきです。
放射能を浴びてしまったこと、今もすぐそこに非常に高濃度な放射能が残っていて空気や水と一緒に移動すること、そしていつまた第一原発の原子炉から大量の放射能が漏れ出てしまうかわからないこと、こんな不安を抱えるストレスは長期間耐えられるものではありません。
国や行政は、そんな気持ちを利用して「大した被害は出ていないから大丈夫だ」と宣伝し、福島の人々から声を奪い、同調圧力的な空気をつくっているとしか思えません。
だからこそ、私たちは実際に福島を訪れ、放射能汚染の心配のない長岡京のお米を届けると同時に、福島県民同士だからこそ話せない本当の気持ち、私たち被災していない国民に伝えたいことをきかなかれば、という思いでプロジェクトに取り組みました。
8月には、資金を集めるための手作りコンサートを開き、アピール行動や知り合いに募金や農作物など物資の提供を訴えてきました。
 8月の手作りコンサート
たくさんの方から、目標をクリアできる協力が集まり、約200kgの8人が南相馬市大野台の仮設住宅を訪れることができました。
詳しくは、年が明けてから報告会を開く予定にしています。
16日にもプロジェクトに参加したメンバーが現地での活動を報告していると、カンパ箱に募金してくださる方が何人かおられました。
安倍政権が成立をゴリ押ししようと急いでいる秘密保護法案を許せば、放射能の被害がどのようなものかも、軍事や安全保障上の機密事項とされるでしょう。福島で起きていることはますます国民に隠されてしまいます。
長岡京から、できる限りの活動をこれからも続けていこうと思います。